南部炭染は、国産木炭を染料にした、手染による染め物です。
- 精練・漂白・・・素材についているのりを落とすため、煮沸し煮出します。
絹や綿、化学繊維などの生地は、織物工場で織り上がったままでは、
繊維にタンパク質や糊などの不純物が含まれているので染色することが出来ません。
染色の前段階として、生地の不純物を落とし染めやすい状態にします。
沸騰した釜に精練剤を入れ、折りたたんだ布を蒸して不純物を溶かします。 - 精練後、一昼夜乾燥させます。
- 手作業で絞り加工を施します。1枚1枚完全に手作業のため、同じ模様はありません。
- 染めを助ける助剤処理をします。
- パウダー状にした木炭を融いた染め液に浸し、手で揉むように染めます。
- 染め後、一昼夜乾燥させ水洗いを繰り返します。
- 定着液に浸し水洗いを繰り返す。一昼夜乾燥。
- アイロンをかけ熱処理をする。
(ここで完全に繊維と木炭がくっつきます) - 柔軟剤に浸し、再度水洗い。
- 一昼夜乾燥させます。